【現地レポ】玉﨑神社(いすみ市)の見どころ完全ガイド!ご利益・御朱印からアクセスまで徹底解説

玉崎神社社殿 神社参拝

今回は、以前2021年秋に参拝した『玉﨑神社』の様子をレポートします。

千葉県いすみ市岬町の椎の木の森に鎮座する玉﨑神社(たまさきじんじゃ)は、1,200年以上の歴史を持つ古社で、「上総十二社祭」に参加する山内四社の元宮として知られています。

物部系氏族が創建し、代々物部氏直系の神職が受け継いできたこの神社は、春分・秋分の日に富士山・出雲大社・日御崎神社へ向かう「天道の道(レイライン)」の出発点としても注目されています。

前回の記事でご紹介した國吉神社・出雲大社上総教會と同じいすみ市内にありますが、距離でいうと少し離れているのでどちらにも足を運びたいという場合は車での移動が便利です。

では、境内の見どころから御朱印・アクセス情報まで余すところなくご紹介していきます。

玉﨑神社とは?歴史と祀られている御祭神について

古くから地域を見守る玉﨑神社の成り立ちと歴史エピソード

玉﨑神社の創建は、1,200年以上前に遡ります。

境内案内板や上総十二社祭保存会の公式記録によれば「物部系氏族がこの神社を創建し、往古は夷隅川辺のまほらに鎮座していた」とあります。

物部氏は大和朝廷でも最有力の豪族のひとつで、その一族が西方より房総に渡り、物部氏が上陸した和泉浦(現在の岬町和泉付近)の地に最初に社を設けたのが起源です。

その後、大同2年(807年、平城天皇の御代)に大宮(現在の椎木地区、いすみ市岬町椎木)へ遷座。

中世期には社殿・中社・小社・楼閣・斎屋も列なり、近郷の万木城(まんぎじょう)他、五城の祈願所として篤く崇敬されました。

天正18年(1590年)、兵火の災に遭って仮宮を営み、寛永11年(1634年、三代将軍家光の時代)に本殿等が再造営されました。

さらに宝永4年(1707年)、現在の中原(いすみ市岬町中原)の地へ再遷座し、今日に至っています。

現在の社殿・霊神社・神輿庫・社務所は、昭和4年(1929年)に氏子総意の赤誠によって造営されたものです。

国学四大人のひとり平田篤胤翁が逗留したことや、幕末三筆のひとり米庵書伯が揮毫した大幟がはためいたという記録も残るほど、文人・武人双方から崇敬を集めた歴史ある神社です。

かつては安房神社・香取神宮と並んで「房総三大神社」と称されたこともあったと伝えられています。

御祭神「豊玉毘賣命」と「鵜葺草葺不合命」はどんな神様?

玉﨑神社の御祭神は、境内の案内板に記されている由緒によると、豊玉毘賣命(とよたまひめのみこと)と鵜葺草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)の二柱が主として祀られています。

なお、神社の公的な記録においては、豊玉毘賣命の夫神である火遠理命(ほおりのみこと/山幸彦)を合わせた三柱とされることもあります。

豊玉毘賣命は、古事記・日本書紀の「山幸彦と海幸彦」神話に登場する女神で、海神(わたつみのかみ)・大綿津見神の娘にあたります。

山幸彦が海宮を訪れた際に出会い、結婚した神様で、古来より航海安全・漁業守護・縁結び・安産育児の御神徳を持つとされています。

なお、本ブログで一番最初にご紹介した上総国一之宮・玉前神社(一宮町)の御祭神は玉依姫命ですが、玉依姫命は豊玉毘賣命の妹神にあたります。

つまり玉﨑神社(いすみ市)と玉前神社(一宮町)の御祭神は姉妹関係にあるという、いすみ〜一宮エリアならではの興味深い縁が存在しています。

鵜葺草葺不合命は、豊玉毘賣命と山幸彦の御子神です。

初代天皇・神武天皇の父神にあたる神様として知られており、天皇家の直接の祖先神として格式の高い御祭神です。

神武天皇から見れば、豊玉毘賣命は祖母、鵜葺草葺不合命は父という関係にあり、この神々を合わせて祀る玉﨑神社は、日本の建国神話と深く結びついた由緒ある社といえます。

【参拝レポ】玉﨑神社の見どころと境内の様子

※このパートは2021年秋参拝時の体験レポートです。

鳥居から神門、そして荘厳な御社殿へ

2021年秋、いすみ市にある玉﨑神社を訪れました。

JR外房線「太東駅」を降りて東方向へ歩き始めると、田んぼと住宅が混在する穏やかな里山の景色が広がります。

なかなか遠かったです!

初めて歩く場所だったので経路を確認しつつ…

確認していたのにも関わらず迷ってしまいました(^_^;)

何故か怪しいと思いながらも横道に逸れ、吸い込まれるように鬱蒼とした木々の中へ…

「この先にある感じ?」と思いながら進んで行くと、見えてきたのは神社ではなく!なんとお墓が!!?いくつも…

( ̄ロ ̄lll)「えっ!?この先まだ進めば着くのかな?」と思いながら進もうとしたら相方が「引き返そう!」と言う提案…

だよね( ̄▽ ̄;)…ともと来た道を戻りました。

さすがにちょっと怖かったです:(´◦ω◦`):

だってナビが「目的地付近です」って言ったんだもん…

確かに脇道からメインの道に戻って道なりに少し歩いたら、鳥居が見えて来たので、目的地付近と言えば目的地付近だったんだろうけど、お墓の前で言われてしまうと何か違うものに呼ばれていたのでは?((( ;゚Д゚)))と…

薄暗い木々のトンネルの中を歩いていたような感覚だったので、元の道に戻った時はホッとしました。

因みに筆者はかなりの方向音痴です(- ⩊ -꧞)

ナビを使っいるのに間違えるとか( ˙▿˙ )…

さて、話しを元に戻します。

かつて湖だったであろうと思われる平坦な水田地帯を進むこと約15〜20分(道間違えなければ)突然、石造りの大きな鳥居が現れました。

無事に辿り着けて良かった…という安堵しかなかったです。

鳥居を潜り参道を進んで行くと目の前に石段が現れました。

石段を上りきると狛犬さんが出迎えてくれます。

ここの神社の狛犬さんは獅子のような姿ではなく、本当に犬さんのような姿でした。

後ろに回ってみると尻尾が大きくクルッと巻いているのがとても印象的でした。

拝殿の前に立つと、シンプルながら威厳のある社殿がそびえています。

昭和4年(1929年)に氏子総意で造営されたという社殿は、木々たちを背景にして、深い歴史の重みとともにここに立ち続けてきた存在感を放っています。

手を合わせ、はじめましてのご挨拶をさせていただきました。

境内の中に鳥のさえずりだけが聞こえる優しい癒やしの空間が広がっていました。

境内の隠れた見どころと神聖な空気が漂うスポット

玉﨑神社の境内で印象に残ったのが、天然記念物になっている椎の木の御神木です。

どっしりした大きな木。

幹が太く四方に枝分かれしていて、なんとも言えない形をしていました。

まるでアートのような、圧倒的な存在感があり、御神木が大好きな筆者は思わず見惚れてしまう程の魅力がありました。

また、境内の駐車場広場には参拝者が驚く巨大なソテツが植えられているとのことです。

筆者は徒歩で向かったのでソテツと駐車場には気付きませんでした( ˆ꒳ˆ; )

椎の木の緑に囲まれた境内の中で、南国を思わせるこのソテツの存在は異質なほどの存在感がありますよね?きっと…

地元のいすみ市情報サイトによれば、このソテツのある駐車場では夏にフラのテレビ番組の撮影が行われたこともあるとのことで、古社でありながらどこかオープンで不思議な魅力を放っています。

先程もお話しましたが、この神社が「天道の道(レイライン)の出発点」であるということ。

境内案内板には「春分の日・秋分の日、日の光が真東から昇り、富士山──元伊勢──出雲大社──日御崎神社へ一直線に進む天道の道の出発点にあたります」と記されています。

この聖なる直線上には、相模国一之宮である神奈川県の寒川神社も位置しており、関東屈指のパワースポットが一本の線で結ばれている歴史のロマンを感じずにはいられません。

前回の記事でご紹介した國吉神社の隣に出雲大社上総教會が鎮座していることを考えてみると、いすみの地が古代から「出雲や聖地との縁」で深く結ばれた場所であることを改めて実感しました。

境内の摂社・末社めぐり

玉﨑神社と言えば、筆者が真っ先に思い浮かべるのが「琴平神社(ことひらじんじゃ)」です。

何故か頭に風景が浮かんでくるのです。

短い石段の間に石造りの鳥居があり石段を上りきると、その先は木々に囲まれた静かな空間が広がっていました。

確か中央には小さな社が鎮座していたと思います。

周囲を沢山の木々が取り囲んでいました。

「神社の遷座前からこの地に存在していた」という言い伝えがあり、知る人ぞ知る由緒ある場所として語り継がれてきました。

なぜ、琴平神社が真っ先に頭に浮かぶのか…

それは、とても不思議な空間だったからです。

どう説明していいか分からないのですが、鳥居の中と外では明らかに空気が違うというか、目の前に広がっている景色の色合いが違うように見えたのです!

写真を見て頂いても分かるようにこの日は晴天でとても明るかったにもかかわらず、琴平神社の中は少しトーンが暗い薄い透明のブルーかがった景色を視界が捉えていたそんな記憶があります。

お参りを終えても、何となく離れ難くて暫くその不思議な光景を見て、肌で感じていました。

外側から鳥居を撮った写真に「撮影禁止」の案内板が確認できると思います。

その為、琴平神社の中の写真は残念ながらありません。

今回のレポート記事は数年前の記憶を引っ張り出してお話しているので、おぼろげな部分、当時と現在とでは異なる部分や風景等を見た時の感じ方などは個人差があると思います。その違いについてはご容赦いただきたく思います。

⚠️ 琴平神社エリアへの立入・撮影についてのお願い

2021年の参拝当時、鳥居の前にはすでに「撮影禁止」の案内板が設置されており、神聖な区域として大切に守られていました。なお、近年の参拝者の記録によると、現在はさらに立入禁止・撮影禁止のフェンスが設置され、管理が強化されているようです。参拝の際は必ず現地の案内表示に従っていただきたいと思います。

境内には出羽三山碑・道祖神碑も安置されています。

出羽三山(羽黒山・月山・湯殿山)への信仰を持つ人々がこの地にもいたことを示す出羽三山碑は、江戸時代の庶民信仰の豊かさを伝える文化財として境内の一角を静かに守っています。

道祖神碑は旅の安全・境界の守護神として参道近くに鎮座しており、この神社が長い年月に渡って地域の人々の暮らしに寄り添ってきたことを感じさせます。

玉﨑神社のご利益とこんな人におすすめの理由

玉﨑神社の御神徳として伝えられているのが航海安全・漁業守護・縁結び・安産育児・除厄開運・結縁です。

御祭神・豊玉毘賣命が海神の娘であることから、古来より漁師・船乗りの守護神として信仰されてきました。

「海に関わる仕事をされている方」には特に縁の深い神社です。

豊玉毘賣命と山幸彦の出会いの神話と、境内の「縁結びの木」から、良縁・縁結びの御神徳も伝えられています。

また御子神・鵜葺草葺不合命の御神徳として子授け・子孫繁栄、豊玉毘賣命が御子を産んだ神話から安産の御利益も古くから信仰されています。

玉﨑神社の御朱印・お守り・ご祈祷情報

御朱印

こちらの神社は「宮司様のご自宅」から神職の方が来られて対応する形式をとっています。

御朱印の受け取り方は以下の流れになっています。

  1. 事前に電話連絡をする(または境内に掲示されている連絡先に連絡する)
  2. 神職の方がご自宅から境内まで来てくださるのを待つ
  3. 御朱印を拝受する

⚠️ 御朱印初穂料については公式情報がありません。また当神社は基本的に無人であることが多い神社です。御朱印を希望される場合、またはご祈祷をご希望の場合は、事前に電話(0470-87-4752)で宮司様の在社日時をご確認のうえ参拝されることをおすすめします。

お守り・授与品

当神社は普段は無人であることが多いため、通常時は境内でお守りなどの授与品は販売されていません。

ただし、初詣期間(お正月の三が日など)には臨時の授与所が開設され、お守りの授与やおみくじを引くことができます。

通常時にお守りや神札を希望される場合は、御朱印と同様に、事前に宮司様へお電話で対応可能かご確認いただく必要があります。

ご祈祷

ご祈祷については公式情報がないため、事前に神社(TEL:0470-87-4752)へ電話でお問い合わせください。

玉﨑神社へのアクセス・駐車場情報

電車での行き方(最寄り駅からのルート)

最寄り駅はJR外房線「太東駅」です。

太東駅から東方向へ徒歩約15〜20分(約1.5km)で到着。

駅から神社へのルートは、田んぼと住宅が混在するのどかな里山の道(県道229号線など)を進みます。

平坦な水田地帯を歩いていくと、玉﨑神社の石造りの鳥居が見えてきます。

車での行き方と駐車場の情報

車でお越しの場合は、国道128号線「太東崎漁港入口」交差点のすぐ北の分岐で国道を外れ、南方向に直進する細い道に入ります。

道なりに約1km進むと右手に神社の駐車場看板が見えます。

高速道路をご利用の場合は圏央道「茂原長南IC」または「市原鶴舞IC」から国道128号線経由でお越しください(約30〜40分が目安)

境内北西側のスロープからアクセスできる無料の参拝者用駐車場(普通車約10台以上駐車可能)があります。

普段は混雑することは少なく比較的停めやすいです。

例大祭(9月13日)や上総十二社祭の時期は地元の方が集まり混雑することが予想されます。

詳しい位置関係やルートは以下のマップを参考にしてみてください。

玉﨑神社 基本情報

正式名称 玉﨑神社(たまさきじんじゃ)
御祭神 豊玉毘賣命(とよたまひめのみこと)
鵜葺草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)
所在地 千葉県いすみ市岬町中原3628
アクセス JR外房線「太東駅」から徒歩約15〜20分(約1.5km)。車の場合:国道128号「太東崎漁港入口」信号近くで国道を外れ約1km
開門時間 境内自由(※基本無人。御朱印・ご祈祷は事前電話確認を推奨)
駐車場 あり(無料・普通車約10台、境内北西側スロープからアクセス)
ご祈祷 事前電話要問い合わせ(TEL:0470-87-4752)
御朱印初穂料 現地で要確認(公式情報なし)
お問い合わせ 0470-87-4752

※本記事の参拝レポートは2021年秋参拝時点の体験をもとに執筆しています。アクセス・授与品・受付時間などの情報は2026年10月現在のものですが、変更になる場合があります。最新の情報は神社(TEL:0470-87-4752)へ直接お問い合わせください。

さいごに

1,200年以上の歴史を持ち、物部氏直系の神職が代々受け継いできた玉﨑神社。

鬱蒼とした椎の木の森、古代からの祭祀場とされる琴平神社、天道の道(レイライン)の出発点——

これだけの見どころが、境内に凝縮されています。

実は筆者は、元宮だからというと理由で、上総一ノ宮の玉前神社の御祭神と、いすみ市の玉﨑神社の御祭神が同じ「玉依姫命」だとずっと思っていました(^_^;)

実際、神社に足を運んでみると気付くことも色々あったりします。

新たな発見!ワクワクしますよね♪

それから、参拝を計画されている方は、同じいすみ市にある「國吉神社・出雲大社上総教會」と合わせて「いすみ聖地三社めぐり」として訪れてみるのもいいかもしれません。(車は必須だと思いますが)

ドライブなら、海を見ながらの神社巡りなど、マッタリした旅ができるのではないでしょうか?

おすすめです(^^)

それでは!素敵な参拝ライフを〜

さえの なゆひ🍃

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