房総半島の最南端、千葉県館山市に鎮座する安房神社(あわじんじゃ)は、創建2,670年以上という圧倒的な歴史を誇る「安房国一之宮」です。
地元では「大神宮」と呼ばれ親しまれ、日本におけるすべての産業の総祖神を祀ることから、実業家や経営者をはじめ全国から多くの参拝者が訪れます。
当時、安房神社にどうしても行ってみたい!!という思いから参拝させて頂きました。
今回はその2022年5月の参拝レポートをお届けします。
境内の空気感から御朱印・お守り情報、最新のアクセス方法など、余すところなくご紹介しますので、参拝を計画している方はぜひ最後までご覧ください。

安房神社とは?歴史と祀られている御祭神について
古くから地域を見守る安房神社の成り立ちと歴史エピソード
安房神社の創始は、初代天皇・神武天皇が御即位になられた皇紀元年(西暦紀元前660年)に遡ると伝えられています。
神武天皇の命を受けた天富命(あめのとみのみこと)が、阿波国(現在の徳島県)の忌部氏の一族を率いて黒潮に乗り、房総半島南端に上陸。
この地を開拓した後、自らの祖先神である
天太玉命(あめのふとだまのみこと)と
天比理刀咩命(あめのひりとめのみこと)
をお祀りしたのが安房神社の起源とされています。
平安時代の『延喜式神名帳』には「安房坐神社」として名神大社に列せられており、古代から朝廷に重視されていた格式の高さが記録からもうかがえます。
また「安房(あわ)」という地名そのものが、この神社を開いた阿波忌部族の移住・開拓に由来するとも伝えられており、神社と地域が文字どおり一体となって歩んできた歴史があります。
中世には里見氏など安房を治めた武将たちの保護を受け、江戸時代には徳川幕府からも崇敬されました。
明治維新後は近代社格制度において旧官幣大社という最高位に列せられ、戦後も神社本庁の別表神社として現在に至ります。
地元の人々が「大神宮」と呼んで代々大切にしてきた、この地の歴史そのものを体現するような神社です。
御祭神「天太玉命」と「天比理刀咩命」はどんな神様?
安房神社には、上の宮(本社)と下の宮(摂社)にそれぞれ異なる御祭神がお祀りされています。
上の宮の主祭神・天太玉命は、「日本産業の総祖神」として崇められる神様です。
天照大御神が天の岩屋にお籠もりになられたとき、天児屋根命(あめのこやねのみこと)とともに大御神の御出現を願うお祭りを主宰し、鏡・玉・幣帛・織物・武具・社殿造営のすべてを取り仕切られました。
つまり、ものづくり・農業・工業・商業・芸術にいたるあらゆる産業の礎を司る神様として、古代から現代まで変わらない信仰を集めています。
上の宮には天太玉命の妃神である天比理刀咩命も相殿に祀られています。
妃神であることから、夫婦円満・縁結び・安産の守護としても信仰されています。
下の宮(摂社)の御祭神・天富命は、天太玉命の御孫にあたる神様で、房総半島を開拓した「開拓の神」として祀られています。
同じく下の宮には、日本武道の祖神とされる天忍日命(あめのおしひのみこと)も鎮座しています。
上の宮と下の宮の二社を合わせて参拝することをおすすめ致します。
【参拝レポ】安房神社の見どころと境内の様子
鳥居から神門、そして荘厳な御社殿へ
2022年5月、ずっと気になっていた安房神社へ。


JR館山駅からJRバスに乗り「安房神社前」バス停で下車。
このバスですが、当時は現金のみしか使えず、小銭を沢山用意して挑んだ記憶があります(^^)

バスを降りると、住宅と木々が広がる穏やかな風景の中…真正面に凛とした鳥居が現れました。
ちょっとテンション上がりましたね(* ॑꒳ ॑* )⋆*ワクワク

鳥居をくぐった先の参道は、とても広々していました。

両脇に木々が並ぶ緑豊かな一本道です。
5月という季節がら、若葉の緑が目に鮮やかでまさに初夏!という感じの清々しいお天気と風景でした。

階段を上り二つ目の鳥居を潜った瞬間、境内から太鼓の音が聞こえてきました。
神様が歓迎してくださっているのかな?とちょっと嬉しくなりました(*´꒳`*)

手水舎で両手を清め、拝殿の前に立ちます。

丁度、神主様が祝詞を奏上しているところでした。
とても貴重な場面に立ち会うことができて感動しました。

安房神社の社殿は、昭和52年に建てられた鉄筋コンクリート造りの拝殿ながらも、その建築様式は奥に佇む本殿と同じ神明造り(しんめいづくり)が採用されています。
拝殿越しに拝する明治14年建立の本殿は、伊勢神宮の本殿と同じ様式を汲むもので、白木の柱と檜皮葺きの屋根が清楚で格調高く、とてもどっしりした…筆者は和と洋が融合したようなそんな外観だなと感じたのを思い出しました。
境内の隠れた見どころと神聖な空気が漂うスポット

境内で特に足を止めて見て欲しいのが、本殿左手の御神池(ごしんち)のほとりにそびえる樹齢約500年の御神木(マキの木)です。

幹回りが大きく、枝葉が広く伸びる様子は、何百年もの時間がこの地に積み重なってきたことを静かに物語っています。

池の水面にご神木が映り込む光景は、訪れた季節によって表情が変わります。

境内の中でも特に清々しい空気が漂うこのエリアは、とても綺麗でずっと眺めていたくなる場所です。
写真で見て思い返しても癒やされます。

また、境内周辺の森は「館山野鳥の森」として整備されており、四季を通じてさまざまな野鳥の声が聞こえてきます。
自然のBGMですね🎶

さらに、境内の重要な史跡として注目したいのが千葉県の史跡に指定されている「安房神社洞窟遺跡(海食洞窟遺跡)」です。
昭和7年に偶然発見されたこの洞窟からは、古代の人骨や数多くの貝製腕輪などが出土し、古墳時代の貴重な遺跡であることが分かっています。
現在は調査後に安全のため埋め戻されているため、洞窟の内部そのものを直接見学することはできませんが、かつてこの地が海辺であったことを示す自然の証しであり、安房神社の長い歴史の地層を感じさせます。
歴史や地質に興味がある方は、境内に設置されている案内板をぜひ確認してみてください。
境内の摂社・末社めぐり

上の宮でのご参拝を終えたら、ぜひ境内の下の宮(摂社)まで足を運んでみてください。

下の宮には、房総開拓の神・天富命と日本武道祖神・天忍日命がお祀りされています。

天富命は上の宮の御祭神・天太玉命の御孫にあたり、神武天皇の御命を受けてこの房総の地へ渡り、開拓の礎を築いた神様です。

下の宮は養老元年(717年)、安房神社が現在の場所に遷座された際に摂社として創建されたと伝えられています。
上の宮では「産業・ものづくり・商売」を、下の宮では「開拓・武道」を司る神様だそうです。

また、境内を歩いていると巨大な海食岸(岩壁)をくり抜いた中に鎮座する末社の厳島社(いつくしましゃ)があります。

こちらには御祭神として市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)がお祀りされています。

弁財天と同一視されることが多く、海上交通の守護と芸能・財運の神様として知られています。

拝殿前の厳島社は古代人が祭祀を行った場所で、パワースポットだと聞いたことがあります。

その他、讃岐の金刀比羅宮の御分霊を祀る琴平社(ことひらしゃ)(御祭神:大物主神)も末社として並んで鎮座しています。

さらに、神社の貴重な宝物として、文永元年(1264年)に日蓮上人が42歳の厄年に一週間籠って祈願し、誓願成就の御礼として自ら刻んで奉納したと伝わる樟(クスノキ)製の狛犬(館山市指定有形民俗文化財)もあります。
現在は大切に保管されているため実物を常時見ることはできませんが、境内の案内板でその由来と歴史を読むことができます。
安房神社のご利益とこんな人におすすめの理由
安房神社の主祭神・天太玉命は「日本産業の総祖神」として崇められており、事業繁栄・商売繁盛・技術向上・学業向上の御神徳がよく知られています。
あらゆる産業の礎を築かれた神様であることから、近年ではインターネットやビジネス界の口コミを中心に「日本三大金運神社」のひとつとして紹介されることも多いです。

起業・独立・転職といった人生の転換点を迎えたタイミングで参拝する方も多く、「新たな一歩を踏み出す前の決意の参拝」として訪れる方もいます。
技術・ものづくりに携わる職人・クリエイターの方も、天太玉命の御神徳と縁が深く、作品の完成や技術の向上を祈願する参拝者が絶えません。
また、妃神・天比理刀咩命の御神徳として夫婦円満・縁結び・安産も伝えられており、カップルや家族連れの参拝者も多くいらっしゃいます。
さらに下の宮の天忍日命は武道の祖神であることから、スポーツや武道の上達・試合必勝を願う参拝者の姿も見受けられます。

人生の節目や大きな決断を前に、ゆっくりと自分と向き合いたいときにも安房神社への参拝はおすすめです。
安房神社の御朱印・お守り・ご祈祷情報

御朱印
安房神社の御朱印は、境内の社務所にて受け付けています。
受付時間は8:30〜16:30です。

御朱印の種類は通常1種類で、「安房神社」「安房国一之宮」「匠総祖神」の印と楷書体の「奉拝」、日付から構成されたシンプルながら力強いデザインです。
直書き(書き入れ)での授与も対応していますが、混雑状況によって書き置き対応になる場合もあるため、事前に公式サイトや公式SNSで確認しておくと安心です。
オリジナルの御朱印帳も授与されており、青海波紋様の布地に朱と黒の2色展開があります。
お守り・授与品
産業の総祖神・天太玉命を御祭神とすることから、商売繁盛・事業繁栄・金運守などのお守りが人気です。
そのほか、家内安全・厄除け・縁結び・交通安全など幅広いラインナップが揃っており、社務所の授与所にて頒布しています。

当時、筆者は龍神さまの神氣守と追い風守と勾玉をいただいてきました。
神氣守のお色は数種類あったと思います。
詳細は参拝時に社務所にてご確認ください。
ご祈祷
ご祈祷の受付は社務所にて行っており、受付時間は9:00〜16:00です。
予約不要・当日申し込みが基本ですが、混雑する時期(正月・大安・祝日など)は混み合うことがあります。

また、安房神社では古くから伝わる「お水取り・お砂取り」の御神事も受け付けています(受付時間は9:00〜16:00)。
ただし、参拝者が境内で自由に採取することは認められていません。
必ず最初に社務所で受付を行い、神職によるお祓いを受けて外界の穢れを清めてから、指定の場所で御神水や御神砂を授与していただくのが厳格な決まり(お作法)となっています。

お水取り・お砂取りを希望される場合は時間に余裕を持って来社し、詳細や持ち物(ペットボトル等)について事前に社務所(TEL:0470-28-0034)へお問い合わせ・ご確認の上で足を運ぶことをおすすめします。
安房神社へのアクセス・駐車場情報
電車・バスでの行き方(最寄り駅からのルート)
最寄り駅はJR内房線「館山駅」です。
館山駅前のバス停からJRバス関東「南房州本線(安房白浜行き)」に乗車し、「安房神社前」バス停で下車します。
所要時間はバスで約20〜23分で、バス停から鳥居まで徒歩約5分です。
バスの本数は日中おおむね1時間に1本程度の運行ですが、2026年4月にダイヤ改正が実施されており、時刻が変わっている場合があります。
帰りのバスの時間を乗車前に確認しておかないと1時間待ちになることもあるため、JRバス関東の公式サイトまたはNAVITIMEで最新の時刻表を事前にチェックすることをおすすめします。
なお、以前は現金払いのみでしたが、2025年4月1日よりSuicaやPASMOなどの交通系ICカードが導入され、スムーズに決済できるようになりました。
東京方面からは、東京駅から高速バス(約2時間15分)で館山駅前に到着後、JRバスに乗り換えるルートも利用できます。
車での行き方と駐車場の情報
車でお越しの場合は、富浦IC(館山自動車道)が最寄りのインターチェンジです。
富浦ICを降りてすぐの信号を左折し、国道127号(館山バイパス)を館山・白浜方面へ南下。
そのまま道なりに進み、神社の少し手前にあるホームセンター「コメリハード&グリーン館山大神宮店」の先にある案内看板に従って進むと安房神社に到着します。
所要時間は富浦ICから約25〜30分が目安です。
境内には約100台収容の無料参拝者用駐車場が整備されています。
参道の左右に駐車スペースがあり、左側がより広くなっています。
通常平日は比較的スムーズに停めやすいですが、正月三が日・大安・例大祭(8月10日)などの混雑日は満車になることもあります。
時間に余裕を持ってお出かけすることをおすすめします。
詳しい位置関係は以下のルートマップを参考にしてみてください。
安房神社基本情報
| 正式名称 | 安房神社(あわじんじゃ) |
|---|---|
| 御祭神 | 天太玉命(あめのふとだまのみこと) |
| 所在地 | 千葉県館山市大神宮589 |
| アクセス | JR内房線「館山駅」から「相浜経由神戸回り白浜行」バスで約20分、「安房神社前」下車後徒歩約5分 |
| 開門時間 | 境内自由(神符守札授与・御朱印は8:30〜17:00) |
| 駐車場 | あり(無料・乗用車約100台) |
| ご祈祷 | 9:00〜16:00受付(予約不要・当日直接申し込み) |
| 御朱印初穂料 | 500円 |
| 公式サイト | http://awajinjya.org/ |
さいごに
安房神社、とても素敵な場所でした。
筆者が訪れた時間が早朝だった為か参拝者もまだ少なく、とても空気が澄んでいて神社ならではの厳かな空気を感じることができました。
とても綺麗に景観を保っている神社さんです。
筆者が何故安房神社に興味を持ったのか…
それは『天太玉命』が御祭神に居られるからです。
天太玉命は「神の世界の占い師」とも言われているようで、子供の頃から占いに興味がある筆者は、天太玉命が祀られている安房神社にとても心惹かれたわけです( * ॑꒳ ॑*)♡
参拝する理由は、たまにご利益で!っていうのもありますが、殆どが「この神様に会いたい!」という思いで参拝してることが多いです。
皆さんはどうでしょうか?
(o゚▽゚)あっ!そうだっ!??
神社さんの参道を抜け鳥居を出てすぐのバス停に向かう帰り道、空を見上げたら大きい翼のような?羽のような?雲が…Σ( ̄□ ̄;)

1枚目、龍神さまが降りてきているように見えます…これは今気付いた…左下の方、お顔に見えませんか?私だけ?( ˆ꒳ˆ; )

2枚目は大きな羽に見えます。
ずっと全部が全部、天使の羽だーっ!って思っていたのですが…
写真によっては違うように見えますね…
やっぱり写真というものは見た時の自分の状態や流れた月日で変わってくるものなのでしょうか?
最近、過去の写真を見る機会が多いのですが、当時気付かなかったことに『今』気付くということが多いです。
話し逸れましたがこの日の空は1日、賑やかだったことを覚えています。

そう!言いたかったのは参拝を通して、人と人とのご縁だけではなく、見えない世界からのメッセージや気付き、ご縁等も頂けるのではないかと思ったりしました。
最後にグルメ(*´艸`)

昼食はコレ!!
この日、お店が定休日が多く、館山周辺で昼食は断念…꒰꒪д꒪|||꒱ガーン(グルメネタは洲崎神社の記事へ続きます!)
長くなりましたが最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
さなえ🍃✨

