― 境界に立ち、結ぶ女神 ―
私たちの世界には、はっきりと線を引けないものがあります。
どちらも間違っていない、二つの正しさのあいだ。
生と死の境目。
言葉にできない感情や、割り切れない関係性。
白か黒かでは決められない場所。
その「あいだ」に静かに立ち、世界を結び直す女神がいます。
それが 菊理媛神(くくりひめのかみ) です。
✧ 境界を渡る石 ― ラブラドライト✧
菊理媛神が司るのは、
こちらとあちら、表と裏、見える世界と見えない世界の境界。
ラブラドライトは、
その境界を越える感覚を思い出させてくれる石です。
揺らぐ光は、
「どちらかを選ばなくてもいい」
「あいだに立つという在り方もある」
そんな静かなメッセージを宿しています。
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🌒菊理媛神とはどんな神様?
菊理媛神は、『古事記』に登場する
非常に言葉の少ない、謎に満ちた女神です。
伊邪那岐命と伊邪那美命が決定的に別れる場面――
黄泉平坂(よもつひらさか)で、
激しく対立する二神のあいだに現れ、
ただ一言、言葉をかけたとだけ記されています。
その内容は書かれていません。
しかし、その一言によって
伊邪那岐命の怒りが和らいだことだけが伝えられています。
語られないからこそ、
菊理媛神は「仲介」「調停」「結び」の神として
今も深く信仰されているのです。
🎗「結ぶ」とは、どちらかを正すことではない
菊理媛神の力は、
どちらかを勝たせることではありません。
• 正しさと正しさがぶつかるとき
• 感情が交錯し、言葉を失うとき
• 生と死、過去と現在が交差するとき
そのあいだに立ち、流れを整えること。
「あなたが正しい」
「相手が間違っている」
そう裁くのではなく、
それぞれの在り方を尊重したまま、結び直す。
それが菊理媛神の本質です。

🔮スピリチュアルな視点から見る菊理媛神
スピリチュアルな視点では、
菊理媛神は「次元の橋渡し」をする存在とも受け取られています。
• 意識と無意識
• 現実と夢
• この世とあの世
その境目に立ち、
メッセージや気づきをやさしく翻訳する女神。
亡くなった人の想い、
自分でも気づいていなかった本音、
言葉になる前の感覚――
それらを、無理なく受け取れる形へと
そっと整えてくれる存在です。
☪️人間関係・対立・迷いの中にいるとき
菊理媛神が示すのは、
「無理に決着をつけなくていい」という知恵。
• わかり合えない関係
• すぐに答えが出ない問題
• 白黒つけられない感情
それらは、
成長のための“あいだの時間”なのかもしれません。
沈黙や違和感の中にこそ、
次の扉が隠れている――
菊理媛神は、そう教えてくれます。

⛩菊理媛神を祀る神社
• 白山比咩神社(石川県)
全国の白山神社の総本宮。
菊理媛神信仰の中心地です。
• 皆神山神社(新潟県)
結びと調和の神として祀られています。
このほか、白山信仰に関わる神社各地で
菊理媛神は大切に祀られています。
🌟さいごに
神話の中で、
菊理媛神は多くを語りません。
けれど、その一言は
対立する世界の流れを変えました。
私たちの現実でも、
人との関係や自分自身との対話には、
簡単に白黒つけられない場面がたくさんあります。
菊理媛神が教えてくれるのは、
正しさを競うことではなく、
それぞれの在り方を認めるという選択。
語られないもの、決めきれないもの、
境界にある感情や想いは、
弱さではなく、次の世界へ向かうための扉なのかもしれません。
彩月🍃✨
