― 生み、壊し、深みへ導く女神 ―
世界が「形」を持ちはじめた、その先に。
命を生み、感情を揺らし、
やがて“見えない世界”へと至る存在。
今回お伝えする日本の神様は、
伊耶那美命(いざなみのみこと)。
伊耶那岐命と対を成す、
創世の女神です。
🌸 伊耶那美命とはどんな神様?
伊耶那美命は、『古事記』神話において
神世七代・七代目に現れる神様。
伊耶那岐命とペアを成す
「双神(たぐへるかみ)」
の女神として誕生します。
この「双神」という在り方は、
日本神話における世界創生の完成形。
異なるもの同士が出会い、
誘い合い、結ばれることで
次の世界が生まれていく――
その要となる存在が、伊耶那美命です。
🌿 神名に込められた意味
「伊耶那美(いざなみ)」という名は、
とても象徴的な構造を持っています。
• 伊耶那:誘う・呼びかける
• 美:女性性を表す語
• 命(みこと):使命を持った存在
伊耶那美命は、
最初は「伊耶那美神」として登場します。
しかし、天の神々から
「国を修め、完成させよ」
という役割を託されたことで、
「命(みこと)」へと変化します。
つまり伊耶那美命は、
ただ生む存在ではなく、
使命を持って“生み出す”女神なのです。

🌏 神世七代における伊耶那美命の位置
神世七代の神々は、
世界が少しずつ具体化していく様子を
神名そのもので表しています。
• 国が安定する
• 豊かな野が現れる
• 土台や構造が整う
• そして最後に、男女の神が現れる
伊耶那岐命・伊耶那美命の誕生によって、
世界は「外側の形」から
関係性を持つ世界へと進みます。
男と女という、
本質的に異なる存在が
互いを認め、誘い合い、
一体化しようとする。
日本神話の世界創生は、
最終的に
「ひとつに収斂していく流れ」
を描いているのです。
🔥 伊耶那美命の神話的な働き
伊耶那美命の活動は、
大きく4つの流れで語られます。
1. 伊耶那岐命と結婚し、国生みを行う
2. 多くの神々を生み、日本を広げていく
3. 火の神を生み、死を迎える
4. 黄泉国の主となり、伊耶那岐命と決別する
ここで注目したいのは、
伊耶那美命が
「生と死の両方」を担う存在
であること。
生むことは、
同時に壊れることでもある。
伊耶那美命は、
命の光と影、その両方を
引き受けた女神なのです。
🌑 黄泉国を治める女神として
伊耶那美命は、
死後、黄泉国の主となります。
それは
「恐ろしい存在になった」
という意味ではありません。
目に見えない世界、
潜在意識、感情、闇、再生――
そうした深層の世界を
司る存在になった、ということ。
伊耶那美命は、
私たちの心の奥深くに触れる女神です。

🔮 伊耶那美命からのスピリチュアルメッセージ
伊耶那美命が伝えてくれるのは、
「感情を見つめること」。
今、あなたの周りで起きている出来事。
そこに揺れる感情。
怒りの奥には、悲しみが。
支配の奥には、恐れが。
そして喜びの奥には、愛があります。
「よく見なさい。
原因は、もっと深いところにある」
感情を否定せず、
丁寧にたどっていくことで、
ばらばらだったピースはつながり、
大きな創造のエネルギーへと変わっていきます。
今は、
とても大切なタイミング。
破壊と生成が同時に起きる時です。
🌿 こんな時に伊耶那美命を感じて
• 感情が大きく揺れている時
• 手放しや終わりを迎えている時
• 潜在意識に向き合いたい時
• 深い再生が起ころうとしている時
伊耶那美命は、
あなたを“闇に落とす”のではなく、
深みから新しい豊かさへ導く女神です。
📕日本神話をやさしく知りたい方へ
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⛩ 伊耶那美命を祀る主な神社
・伊弉諾神宮(兵庫県)
・多賀大社(滋賀県)
・春殖神社(島根県)
・伊佐奈弥宮(伊勢神宮 別宮/三重県)
・熊野本宮大社(和歌山県)
※伊耶那岐命と並び祀られる神社も多くあります。
🌙 さいごに
伊耶那美命は、
「生む」女神であり、
「終わらせる」女神でもあります。
そして、
終わりの先にある
本当の創造へ導く存在。
今あなたが感じている感情も、
その奥にあるものを見つめた時、
新しい世界を生み出す力になります。
彩月🍃✨





















