― 世界が「かたち」を持ちはじめた七つの段階 ―
日本神話では、天地がひらかれたあと、
世界が少しずつ具体的な姿を持っていく
過程が描かれます。
その中心となるのが
「神世七代(かみよななよ)」
と呼ばれる神々です。
🔷神世七代とは
国(国土)や大地、
生命の基盤が整っていく
七つの世代を表す神々の総称。
『古事記』では、
造化三神・別天神のあとに続く存在として語られ、
ここから世界は
「概念」から「現実」へ
と移っていきます。
🔷神世七代の特徴をひとことで
• 世界を安定させ、形づくるための神々
• 抽象から具体へと移行するプロセス
• 最初は独神(ひとりがみ)、途中から男女一対の神が登場
つまり神世七代は、
この世が“人が生きられる舞台”
になるまでの準備期間なのです。

🔷神世七代の神々(簡略一覧)
⭐【第一代】国之常立神(くにのとこたちのかみ)
• 国土が永久に安定することを司る神
• 世界の「土台」を確立する存在
• 独神として現れ、すぐに身を隠す
👉 まず必要だったのは、「立ち続ける大地」
⭐【第二代】豊雲野神(とよくもぬのかみ)
• 雲が湧き立つ、生命の兆しを象徴
• 豊かさ・成長の前触れ
👉 大地の上に「いのちの気配」が生まれる
⭐【第三代】宇比地神・須比智迩神
(うひぢのかみ/すひぢにのかみ)
• 泥・砂を象徴する神々
• 大地の素材そのものを表す
👉 世界が“物質”として整いはじめる
⭐【第四代】角杙神・活杙神
(つのぐいのかみ/いくぐいのかみ)
• 杭(くい)=支える力
• 大地をしっかり固定する役割
👉 不安定だった世界が「定着」する
⭐【第五代】意富斗能地神・大斗乃弁神
(おおとのぢのかみ/おおとのべのかみ)
• 土地・地形の完成
• 男女一対の神が登場
👉 ここから「陰と陽」「男女」の世界へ
⭐【第六代】於母陀流神・阿夜訶志古泥神
(おもだるのかみ/あやかしこねのかみ)
• 姿・形が整った神
• 美しさ、完成度を象徴
👉 世界が「見える姿」を持つ
⭐【第七代】伊邪那岐命・伊邪那美命
(いざなぎのみこと/いざなみのみこと)
• 国生み・神生みを行う中心神
• 人が住む世界を完成させる
👉 いよいよ物語は本格的な創造へ
🔷神世七代が伝えていること
神世七代の神話は、
「一気に世界ができた」のではなく、
• 土台を整え
• 固め
• 安定させ
• 形を与え
• そこに命を宿す
という、とても丁寧な創造のプロセスを描いています。
これはそのまま、
私たちの人生や物事の始まりにも重なります。

⛩神世七代を祀る・ゆかりのある神社
神世七代の神々は、
単独で祀られることは少なく、
国土・創生・基盤の神として、
他の神々と共に祀られることが多いです。
• 日枝神社(東京都)
• 大鳥神社(東京都)
• 熊野速玉大社(和歌山県)
• 出産神社(愛知県)
• 宝置神社(奈良県)
いずれも
「土地」「はじまり」「人生の節目」
と深い関わりを持つ神社です。
📘おすすめの一冊
神世七代や日本神話を
図解で直感的に理解したい人におすすめなのが、
『日本の神様解剖図鑑』
神々の関係性や役割が視覚的に整理されていて、
「名前が難しい…」と感じる人ほど読みやすい一冊です。
神世七代の流れをつかむ“補助テキスト”としても◎
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日本の神様解剖図鑑 [ 平藤喜久子 ]
🌸さいごに
神世七代は、
世界が「ちゃんと立つ」までの物語。
何かを始めるとき、
うまくいかないと感じるときは、
もしかしたら今は土台を整える段階なのかもしれません。
焦らなくて大丈夫。
一つずつ丁寧に積み上げた土台は、
あなたの自信となり、安心となる
揺るぎない基盤となるはずです。
お互いに、少しずつ一歩一歩進んで行きましょ☘
彩月🍃✨



